スパロボXの感想です。主に主人公機とスパロボのテーマについてです。
攻略方法ではないので、なんだよ!って思わないでくださいね。
毎度スパロボシリーズでは、主人公機がグレードアップして生まれ変わります。
ヒュッケバインMk-IIがヒュッケバインMk-IIIになったり。
グルンガスト参式が龍虎王になったり。
主人公機の大幅アップデートが楽しみで仕方がない人もいるはずです。
スパロボXでは、主人公機は大幅アップデートされて、姿形は変わるのか!
私もワクワクしていました。
ですが、後継機はありませんでした。初めはがっかりした気持ちもあったのですが、後継機が変わらないのは、意味があったのではないかと仮説を立てて考察をしてみました。
では、スパロボ好きの諸君!参ろう!
今作の主人公機はゼルガード
今作の主人公機はゼルガードです。
一発目見た時の感想は「鳥」
二発目見た時の感想も「鳥」
三発目見た時の感想も「鳥」
です。
なんだ!鳥しか思ってないじゃないか!
いいでしょう。鳥だってカッコイイ鳥ならば。
カッコよくて強い鳥。でも翼は開かない。それがゼルガードです。
ゼルガードの後継機はあるのか
ゼルガードの後継機はありません!
NOOOOOOOOOOOO!!!!
衝撃ですね。
ゼルガードの後継機がないなんて…
楽しみにしていた方にとっては「悲報」とも取れます。
ですが、安心してください!
後半翼が開くようになります!
はて?翼?
翼が開いて技が強くなる
初めは、ドグマと言う劇中でいう魔法が使えないのですが、徐々に自分を信じる気持ちが強くなり、ドグマを使えるようになります。
その後、翼が開くようになり、とは言っても完全体ではないらしく、少しの時間翼が開き超速で移動できるようになった機体で攻撃を仕掛けるようになります。
ここから一気に真面目になります。笑
主人公機が後継機がないのには意味がある
主人公機が変わらないのかと思いましたが、意味があるんですね、多分。
主人公機の形状はタカ、もしくはワシです。
鳥類である彼ら「タカ」「ワシ」のシンボルとしての意味は、「知恵」であったり、「全知」であったり、「力」「王」です。
ナチスドイツのマークがワシであることは有名ですが、あれは力の象徴と言われています。
つまりは、ゼルガードは全知である。
全治だからそれ以上がないんですね!
元から完璧ゼルガードちゃん。
破壊だけを好めば破壊神になっただろうし、
創造を好めば創造の神へとなりえる機体です。
なんせ全知です。
人間一人一人が全知であって、思いの力で未来を切り開ける(全知になり得る)。
そう言ったテーマ性があるんだろうなーと思っています。
姿形が変わるのではなく、己の「思い」が変化することによって機体が強くなっていくんですね。
だから、姿形は変わらずに、思いの数だけ武器だけが増えていきます。
そもそも鳥類の中では、トップであるワシ。その、ゼルガードが形を変えるはずがないってことでもあると思っています。あの形はいわゆる象徴、すでに頂点なんですよ。
最終的には「神」になる
終盤では、通常の攻撃が効かない相手が出てきます。
今までの思いでは勝てず、相手(セルリック)の思いの方が強いんですね。
「俺を認めろおおおお!」という強烈な承認欲求。
セルリックの相手にならず、己の弱さを突きつけられる主人公たち。
このままでは負ける!という時に、主人公は過去の苦しみ、弱さを認めます。
そして壊し、新たな未来を創る。
自分だけではなくて、自分の仲間のため、そして守るべき世界のため。戦おう。
だから、俺(私)は壊す!
その際に覚醒する力、
それが、「破壊と創造」です。
まさに、神様。
過去を破壊し、未来を作り出す。
これ希望とか勇気とかとほぼ同義です。
主人公は破壊だけの神ではなくて、創造をすることのための破壊を選んだわけです。
だからあの技が生まれたじゃないかと。
ちなみに、敵であった、セルリックが候補であったのは、
ホープスが私利私欲のためだけのセルリックの強烈な欲望を知っていたから。
破壊欲求がある主人公勢ですが、その破壊は守るための破壊であって、どちらが強いかを初めから見定めていた可能性があります。
結果ホープスが好んだのは守るための破壊、「愛」「勇気」「希望」だったわけですが…
最後の技の際に、右手が創造、左手が破壊と覚えておくと、アニメーションでも、「あーこっちが創造ね」とわかるので、ほんのちょっとだけ面白いです。
スマブラDXに出てくるマスターハンドも創造、クレイジーハンドも破壊でしたなあ。
想像が創造を生む的な要素があるんだな
製作陣ではないので、真の設定はわかりません。
始まりのアル・ワース……
神と獣、光と闇、過去と未来が集う世界。それは永遠に覚めぬ夢……
大地は人の想いを吸い、木々には知恵の実が熟す。生と死の狭間に浮かび、誰にも知られず世界は回る。
全ては、智の神エンデの名の下に……。そして、様々な異世界から到来した者達によって、
アル・ワースに戦乱が巻き起こる……。引用:スパロボX
想像が創造であるという題は、様々な漫画、本、宗教でもあります。
力とは、「希望」「勇気」だけではなく、欲望も力の根源である。が、しかし、やはり希望や勇気の方がかつ!時もある。いや、むしろそうであってほしい。(ニヤリ)
がテーマではないかなと思いました。
私利私欲に溺れる者の強欲の思いはかなり強いです。ダンバインでのトッドも速攻で汚染されます。
キアヌリーブスが主演で、一世を風靡したマトリックスも同じようなテーマですよね。
始まりのアル・ワースとは、それぞれ持っているもので、表裏一体である。
各々の潜在的な思考によって、結果は変わり得る。
壮大なテーマわけです。
単純にロボットゲームではなくてですね。私利私欲、相手を思いやる愛、どちらの力が強いのか。そういう戦い。
最終的には愛が勝ち、世の中そんな単純じゃねえよい!と思う方もいるかもしれませんけどね。
シミュレーションゲームでは、戦闘やアニメーション、戦略も魅力ではありますが、製作陣の方々が長い時間をかけて作った「シナリオ」「世界観」「テーマ」もつまっています。
たかがゲームですが、されどゲームで、世界観にどっぷり浸かり、感情的にプレイする方が私は面白いと思います。
多少難しい内容が出てきても、なるほどーと思うこともあれば、全くわからないので原作をwikiったりしながらどっぷりはまると楽しいです!
後継機は出なかったけど、テーマに満足
後継機は出ませんでしたが、他のテーマや世界観、絵のタッチが今までと違ったファンタジー風であった点やらに満足しました!
次回作も楽しみだな〜。